歯の豆知識
「いびき」を歯医者さんで治す?
〜たかが「いびき」とバカにしてはいけません。
「いびき」には次のような弊害があります。
- 周囲の人に迷惑をかける。
- 熟睡できず頭がすっきりしない。
- 集中力がなく意欲が減退する。
- 物覚えが悪くなり、忘れっぽくなる。
- 急激な眠気に襲われる。
- 循環器障害、特に高血圧症になりやすい。
- 心不全や心筋梗塞など心疾患になりやすい。
- 糖尿病を誘発しやすい。
- 脳梗塞や脳卒中になりやすい。
- 精力が減退し男性は不能になりやすい。
「いびき」の原因は何のでしょうか?
「いびき」の主な原因は鼻腔から咽頭までの空気の通り道、「上気道」と呼ばれる部分のどこかが、なんらかの理由で狭められてことにあります。
「いびき」の治療法とは?
「いびき」の治療法には主に以下の3つの方法があります。
- 外科的に気道をふさぐ原因になっている部位を切除して咽頭腔を広げます。
- 睡眠中に強制的に空気を気道に送って気道の閉塞を防ぎます。
- スリープスプリントを睡眠中装着し気道を確保します。
この3番のスリープスプリントが歯科医院で治療が受けられるものです。
簡単に言えばマウスピースのような物をお口の中に入れ、 下顎を普段より若干前方で固定することにより 気道の閉塞を防ぎます。
2004年の4月より、 保険でも作れるようになりました。
(但し、医科での睡眠時無呼吸症候群の診断が必要です。)
スリープスプリントの利点
- 体に優しい保存療法
睡眠中に装着するだけなので、外科的に体を傷つけることなく安全で体に優しい治療法です。 - 簡便で携帯に便利
お口の中に入る大きさですから携帯にも便利で、旅行にも持ち歩き出来るため、 同室の人に 「いびき」 で迷惑をかけることはありません。
但し、 以下の人には 残念ながら スリープスプリントの治療の効果は望めません。
スリープスプリントは歯を固定源とするため
- 自分の歯が20本未満の人
- 歯周病のひどい人
スリープスプリントは下顎を前方で固定するため
- 下顎が前方に8ミリ以上移動できない人
- 顎関節に異常がある人
そ の 他 に
- 鼻づまりのひどい人で鼻呼吸が十分に出来ない人
- 寝つきが悪く神経質な人
気道は十分に開いています。 |
肥満で大きくなった舌が気道を塞いでしまい、呼吸が妨げられています。 |
スリープスプリントは舌を持ち上げ気道を広げるので、呼吸がしやすくなり、いびきをかかなくなります。 |
「いびき」 でお困りの方、あるいは 「いびき」 が原因であらゆる症状をお持ちの方は、スリープスプリントをファーストチョイスしてみてはいかがでしょうか?
(社)相模原市歯科医師会 地域歯科保健委員会
<お問い合わせ先>
(社)相模原市歯科医師会 TEL 042-756-1501